マルコム＆ドナルド・キャンベル | Pioneer Spirit

クォーツ時計を使用した初の計時装置「クロノシネジン」を使うロンジンタイミングチーム、エア湖（オーストラリア）、1963年。

1885年－1948年 1921年－1967年

1920～30年代に、マルコム・キャンベルは13の自動車速度記録（LSR）と水上速度記録（LSR）を打ち立てました。1950～60年代には息子のドナルドがさらに9つの記録を樹立したのです。しかしこれらは親子の冒険物語のハイライトにすぎません。主役たちは、最速記録に向かって無数の挑戦を行いました。その中には失敗に終わったもの、栄光の結果をもたらしたもの、危険極まりないものがありました。こうした自動車および水上速度記録への挑戦が行われた未来的でデザイン性の高い乗り物は、ブルーバードの名で知られました。

1910年にマルコムが同名の劇（メーテルリンクの青い鳥）を観た後自身の最初の車にその名を与えて以来、習わしとなったのです。ブルーバードの車、ブルーバードのボート。多種多様な乗り物で空気力学や水力学の改良を重ね、推進力の向上を求め続けました。

ロンジンは2人のキャンベルの冒険の友となっています。マルコムは1937年マッジョーレ湖で、ロンジンのクロノグラフを使用して207.2 km／時の水上速度記録を計測しました。息子ドナルドのイギリス、アメリカ、オーストラリアでの無数の速度記録挑戦においても同様でした。