乗馬スポーツの計時

19世紀の創業当初から今日まで、ロンジンは常に馬の世界と密接に関わってきました。ロンジンは世界中の数多くの乗馬イベントで計時を担当しています。
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全速力で走る馬。サンモリッツ(スイス)にて。1971年2月撮影
1966年5月にフローレンフェルド(スイス)にて開催された障害飛越大会。ロンジンが計測を担当。
1869年-現在
までロンジンにとって、馬は常に特別な意味を持っています。実はブランドの故郷であるサンティミエは、現存する唯一のスイス馬であるフランシュ=モンターニュの発祥地です。ですから、メゾンの多くの懐中時計に乗馬のモチーフが装飾されているのは驚くことではありません。そうした時計の中で最古のものは、1869年に遡ります。ロンジンは工場の建設からわずか2年後に初の乗馬用の時計を製造しました。この時計は長く続いた乗馬用懐中時計シリーズの先駆けとなり、そのヘリテージは今日ロンジン イクエストリアン ポケットウォッチ コレクションとして再解釈されています。

初期の懐中時計は、乗馬スポーツに対するブランドの先駆的な姿勢に応じたものでもありました。実際にロンジンは1878年にはすでに初のクロノグラフ・ムーブメントを開発し、それはすぐに騎手とその競争馬をエングレービングしたケースに収められました。それらのクロノグラフは1880年代には米国の競馬場で用いられ、騎手と競馬ファンの間で高い人気を博しました。1912年には、ロンジンはポルトガル・リスボンで開催された障害飛越競技大会をサポートし、それに端を発したロンジンと乗馬界のつながりは今なお強固に維持されています。
ロンジンが早い段階から乗馬界に関わるようになったのは偶然ではありません。両者には共通する価値観があるのです。1つ目に、どちらも長い伝統に裏打ちされています。2つ目に、ロンジンと馬を愛する人々は、エレガンスを好むという点で結びついています。ロンジンの時計が身に着ける人のスタイルを高めるのと同じように、野生の馬やスポーツ競技に出場するために訓練された馬、またはオーナーの自由な時間に共に過ごすパートナーとしての馬もまた、周囲の人々のエレガンスを際立たせます。そして最後に、時計製造の世界がそうであるように、サラブレッドの世界でもパフォーマンスが原動力となります。ロンジンが開発した高品質の信頼できるクロノグラフと計器は、長年にわたり数えきれないほどの乗馬大会で素晴らしい成績を記録してきました。

長い歴史と専門的知識を有するロンジンは、この1世紀の間に数々の乗馬大会で計時を担当しており、権威あるフラットレースや障害飛越、ドレサージュ、馬車競技、総合馬術競技を含め、乗馬スポーツに欠かせないパートナーなのです。
1955年、ラショードフォン(スイス)にて開催された障害飛越大会はロンジンにより手動で計測された
サンモリッツ(スイス)に氷湖上で開催されたスキージョリング。1969年2月撮影