プロセス
まず最初に、PVDとは「Physical Vapor Deposition（物理蒸着法）」の略です。その製造工程は非常に精巧で、ステンレススティールやチタンに別の素材をコーティングして色を変えるために使用されます。ブランドによっては、PVDコーティングによって大胆な色使いを実現しています。ロンジン コレクションの時計では、場合によってはリッチなダークブラックのコーティングを施したり、ケースやブレスレットにイエローゴールドまたはローズゴールドを施したりするためにこのコーティングを使用しています。
ツートンカラーのステンレススティール製ウォッチの場合、ロンジンは純金にPVD加工を施すことで、時計の価格を手頃なものに設定しています。基本的に、時計ケースまたはブレスレットは、密度が高く非常に硬い化合物である窒化チタンの薄い層で全体が覆われます。このコーティング加工は高温かつ真空内で行われ、傷や擦れから時計を長期にわたって保護することができます。
PVDのメリット
窒化チタンのコーティングに続いて、ゴールドが必要な部分には純金を使用し、同じ工程でコーティングを行います。その結果、見た目は純金でありながら、塩分、大気、汗、汚染による腐食などに耐性のあるきらめくゴールドカラーの光沢仕上げが得られます。環境に無害なPVD加工は、長期間、変色したり汚れたりすることなく、また有毒な残留物も排出しません。
ゴールドカラーに関して言えば、PVD加工の最大のメリットの1つとして、光沢仕上げの時計の価格を純金を使ったものよりもはるかに低く抑えることができ、非常にコスト効率が高いということがあります。もう1つのメリットは、最初に窒化チタンの層で覆われていない場合よりも、時計に傷がつきにくいという点です。
ステンレススティールにブラックPVDコーティングを施す場合、ロンジンは深みのある炭化クロムを使用します。これによって、硬くなるだけなく酸化もしなくなるため、磨耗や損傷、腐食に対する耐性が向上します。最大1ミクロンの厚さになるコーティングは、単に見た目の問題だけでなく、繰り返しの衝撃にも強いという特徴があります。
PVDコーティングは精巧な加工であるため、スティールに望み通りのカラーと光沢を出すのに適切な方法です。ロンジンPVDウォッチは、どのコレクションのモデルであっても、何年経っても美しい輝きと手触りを保つことができます。