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L3.782.4.96.6 Longines Hydroconquest watch on a hand
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ダイバーズウォッチの定義とは?

長い距離を(さらに深く)潜れる時計を探しているダイビング愛好家たちのニーズに応えるため、さまざまな選択肢が用意されています。

しかし、耐水性があるからといって、水辺のレジャーやプロフェッショナルなダイビングに適しているとは限らないことを知っておくことが重要です。プールに飛び込むことはできるかもしれませんが、スキューバダイビングをするには、真っ青な深い海の水圧と水深に耐えられる時計が必要です。

水圧や水温の変化に強いダイバーウォッチを製作するために、時計メーカーは一定の基準を設けて設計を行います。

ISO 6425

基本的に、ダイバーズウォッチには潜水を安全に行うための機能が備わっていますが、その中でも最も重要な要素は防水性です。ISO(国際標準化機構)はダイバーズウォッチの規格を定義しており、1996年にこの分野に適応されるISO 6425規格を設定しています。ISO 6425では、ダイバーズウォッチは少なくとも水深100m以上の深さに耐え、尚且つ正確な時刻表示を維持できなければならないと明確に定められています。ただしこれは最低ラインであり、多くの時計はねじ込み式リューズとねじ込み式ケースバックにより200mや300mの防水性を実現しています。

ダイビングウォッチには、浮上時にガスを抜き、より深く潜れるようにヘリウムエスケープバルブが付属しているものもあります。ヘリウムエスケープバルブは、減圧時にサファイアガラスが破損するのを防ぐために、時計内に蓄積されたガスを放出します。ただし、ヘリウムエスケープバルブは通常、加圧状態で何日も過ごす必要のある商業ダイバーが使用する時計に限られています。

機械式ダイバーズウォッチには、クォーツやデジタルのダイバーズウォッチとはわずかに異なる要件があります。まず、潜水時間の読み取りを可能にする潜水時間表示(通常は回転ベゼル上にある)が必要です。さらに、水中や暗闇でも時計が動いていることが瞬時にわかるように、ミニッツマーカーがはっきりと読み取れる状態にする必要があります。そのため、ほとんどのダイバーズウォッチには、先端に夜光塗料を塗布した秒針が採用されています。優れたダイバーズウォッチであるためには、4,800アンペアの耐磁性を備え、日差±30秒の精度を維持しなくてはなりません。

ダイバーズウォッチに共通する特性

防水性

ダイバーズウォッチは、過酷な水中での活動を想定して設計されているため、より深い水中での使用に耐えられることが重要です。大半のダイバーズウォッチの防水性は100m程度ですが、平均すると300mになります。

L3.782.4.96.6 Longines Hydroconquest watch
L3.782.4.96.6 Longines Hydroconquest watch in water

回転ベゼル

ダイバーズウォッチに欠かせない回転ベゼルは、潜水していた時間(経過時間)を確認するためのものです。回転ベゼルがないと、ダイバーは潜水時間を見誤る可能性があります。一般的に、回転ベゼルは逆回転防止ベゼルと双方向回転ベゼルに大別できます。逆回転防止ベゼルは一方向に回転し、双方向回転ベゼルは両方向に回転します。

水中に潜り始めるときには、矢印が分針を指すように回転ベゼルを調整する必要があります。時間が経過したら、最初の矢印の位置から現在の時刻までの経過時間を測定します。

ねじ込み式リューズ

ねじ込み式リューズは、ほとんどのダイバーズウォッチに共通する機能であり、これによって高い防水性が確保されています。ねじ込み式リューズは、一般的な押し込み式リューズとは異なり、完全にねじ込むことで密封状態を作り出します。ねじ込み式リューズを使っていても、日付と時刻を調整するのは簡単です。リューズが外に出てくるまでねじを緩め、適切な位置まで引き出して時刻や日付を調整します。調整後は、リューズをねじ込みながら元の位置まで押し入れます。リューズを緩めた状態だと水が時計の内部に入る可能性があるため、水中や水際ではリューズを操作しないでください。

L3.774.4.50.0 The Longines Legend Diver Watch

視認性

深海での潜水では、視界を確保するための光が極端に少ない、あるいは全くないことがよくあります。そのため、ダイバーズウォッチに視認性が備わっていることは極めて重要な要素となります。ダイバーズウォッチに共通する機能として必要なのは、大きくて読み取りやすい表示です。これによって、文字盤を一目で瞬時に読み取ることができます。多くのダイバーズウォッチは、暗い海中での視認性を確保するために、光量の少ない場所や暗い環境でも発光する要素を備えており、多くの場合、表示と針に夜光塗料が塗布されています。


素材

ダイバーズウォッチは、頑丈で耐久性があり、腐食耐性に優れた素材で作られています。海水は素材によっては大きな損害を与える可能性があります。ダイバーズウォッチのケース素材には、医療用のステンレススティールやチタンが好んで使われています。

防水時計が登場したのは1920年代でしたが、ダイバーズウォッチは20世紀になってから軍からの要望に応えて、水中で機能し、厳しい環境に耐え得る十分な頑丈さを備えた時計として本格的に製造が開始されました。多くの人々がアウトドアやマリンスポーツに親しむようになり、ダイバーズウォッチはそのスタイルやスポーツ用途であることから、水中または陸上を問わず非常に高い人気を博しました。