自動巻きムーブメントとクォーツムーブメント

簡単に言うと、クォーツ時計は電池で動き、機械式時計は巻き上がったゼンマイのほどける力で動きます。主ゼンマイのエネルギーは、脱進機によって均等に少しずつテン輪に伝えられます。この機械装置は、ゼンマイが急激に巻き戻されるのを防ぎます。テン輪は、ヒゲゼンマイおよびその等時振動によって調整されます。時計の内部でテン輪は毎時28,800振動し、輪列を1日に691,200回まわします。

1つは自動巻き（オートマティック）ムーブメントで、もう1つが手巻きムーブメントです。
手巻き時計は、エネルギーの流れを維持するために、着用者が定期的に手作業で巻き上げる必要があります。一方、自動巻き時計は回転錘（ローターとも呼ばれる）を備えており、これが手首の動きに合わせて自動的に時計を巻き上げます。
自動巻き時計の場合、時計を着用している限り、通常は時計を外した後も一定時間はエネルギーが保持されて動き続けます。所有者が時計をどこかに置いたままにしたり、一定期間着用しない場合は、時計に残っている動力（パワーリザーブと呼ばれます）が減少し、時計は最終的に停止します。再び着用する際は、時計を再設定する必要があります。自動巻き時計がどこかに置いたままで動き続ける時間は、内部のムーブメントや蓄えられるエネルギー量などによって異なります。

ここでは、自動巻き機械式時計とクォーツ時計を比較します。当然ながら、見方によってそれぞれのタイプに長所と短所があります。 

時刻の設定および再設定
中には、何百もの小さな機械部品が連動して時間を刻む時計を好む人もいるでしょう。そういった人たちは、時計を数日あるいは1週間放置すると、再び時計を着用する前に時刻を調整しなければならないことも気になりません。多くの場合、それが機械式時計の魅力でもあるのです。反対に、一度だけ設定すれば良いクォーツ時計を好む人もいます。1週間や1か月時計を外しておいても、次に着用するときに時刻を再設定する必要はありません。 

寿命

高品質の機械式時計は、定期的なメンテナンスを行えば100年以上使い続けることができます。ロンジンの歴史ある工房では、100年以上前の製品であっても、ロンジンの工場から出荷されたものであればほぼすべての機械式時計を修理することができます。クォーツ時計は時計製造の歴史の中ではまだ若手ですが、これも非常に長く使用することができます。クォーツ時計は、内蔵の集積回路および必須のバッテリーが交換できる間は、必要に応じて修理が可能です。 

精度

クォーツ時計は、発振器の振動数がはるかに高いため、機械式時計よりも高い精度が得られます。 

メンテナンスと電池交換
自動巻き時計の重要な点は、車と同じようにメンテナンスが必要になることです。ムーブメントの内部には、時間の経過とともに乾燥する可能性のあるオイルと潤滑剤が使われています。また、ガスケットの交換が必要な場合もあります。メンテナンスの間隔はさまざまですが、ロンジンでは自動巻き時計を約3～5年ごとにメンテナンスすることをお勧めしています。そうすることで時計は正常に動作し続け、生涯にわたって、さらには次の世代まで使い続けることができます。
クォーツ時計の場合には、電池はいずれ交換が必要になります。時計によって異なりますが、内部の電池寿命は1～5年です。
結局のところ、どのタイプの時計を好むかは個人の選択であり、ほとんどの人はどんなムーブメントが搭載されていても、それぞれが気に入った時計を購入します。まさにこのような理由から、多くの時計ブランドは両方のタイプのムーブメントを用意しています。
ロンジンでも、機械式時計とクォーツ時計の両方を取り扱っています。これらのカテゴリーに属する時計をお探しの場合は、ロンジン ウォッチ セレクターにアクセスし、お好みのムーブメントの種類を選択してください。